店頭流通

デネット 業務ソフトの品揃え強化 既存製品の「簡易版」増やす

2005/12/05 17:00

週刊BCN 2005年12月05日vol.1116掲載

 ソフトウェアベンダーのデネット(岩見武社長)は、来年3月の決算期に向けて、パソコン量販店で販売している業務ソフト「かんたん商人」シリーズのラインアップを増やす。11月25日には、既存の出納帳作成支援ソフトの簡易版「出納帳Lite」の出荷を開始。来年度(2007年1月期)初めには、他の3ソフトの簡易版を出すほか、販売管理や在庫管理ソフトのリリースも検討中だ。

 マーケティング担当の中島穣リーダーは、「簡単で安い業務ソフトの需要は高い」と、各ソフトで年間5千本の販売を目標にしている。

 11月に発売した「出納帳Lite」は、今年2月に発売した「出納帳」の簡易版で、「売掛金と買掛金の帳簿作成機能を省き、現金の出し入れを把握できる簡易なソフトにした」(製品開発担当の高田弘之リーダー)。

 同社が業務ソフトに参入したのは今年2月。「見積・納品・請求」「出納帳」「顧客管理」「給与印刷」の4製品をラインアップ済みで、今後は、「出納帳」以外の3製品についても簡易版を順次リリースする計画だ。

 同シリーズは、個人経営者を中心に、「簡単」「低価格」を売りに本数を伸ばしてきた。例えば、「出納帳」は、機能を限定してパソコン初心者でも簡単に短時間で経費や売掛金の記録・印刷ができ、手書きの出納帳を初めてパソコンで管理するユーザーにも使いやすい製品にした。
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