全国ショップ激戦図
<全国ショップ激戦図>100.東京・秋葉原地区(上)
2005/11/07 18:45
週刊BCN 2005年11月07日vol.1112掲載
業態転換、安値競争も加速
![](https://d1gt4pceznpvut.cloudfront.net/files/user/sys_imgs/article/Weekly/Gekisen/Images/120051107.jpg?v=1490893308)
ラオックスでは、電気街最大で同社の旗艦店でもある「ザ・コンピュータ館」を8月26日に全面改装。「デジタルライフ・スタイル提案と、初心者層にも優しいPC総合専門店」のコンセプトのもと、1階をデジタル機器の提案型フロア、4階で新しく組立ロボットの取り扱いを始めた。「ザ・コンの再起動で〝底力〟を見せる」(山下巌・広報IR室長)ことがリニューアルの最大の狙いだ。
神田明神通りの裏通りに位置する、通称〝パーツ通り〟内に構える組立パソコン用パーツ専門店では、土曜日や日曜日といった週末の安売りセールを一段と加速。店頭価格の2-3割引きと思い切った価格を提示することで、通行人を呼び込もうとするショップが増えた。なかには、「ヨドバシカメラよりも安い」と、対抗心むき出しのPOPを掲げるショップもある。
ヨドバシカメラのマルチメディアAkibaは、JR秋葉原駅の昭和通り口と首都圏新都市鉄道「つくばエクスプレス」の秋葉原駅に直結している。加えて、400台を収容できる駐車場を完備。電車でも車でも利用の便が良い。売場面積は、2万3800平方メートルと国内最大級。アイテム数は65万種類と電気街内のショップに比べて群を抜く。初年度の売上高は500億円規模を見込む。
店のコンセプトについて、ヨドバシカメラの藤沢昭和社長は、「秋葉原での出店だからといって、とくに深い思い入れはない」としており、「ファミリーを中心に来店するショップに仕上げた」という。実際、週末になると多くの家族連れが来店している。(佐相彰彦)
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