店頭市場ピックアップ
デジタルビデオカメラの販売動向
2005/10/10 16:51
週刊BCN 2005年10月10日vol.1108掲載
松下、ソニーを猛追
市場全体も秋の運動会シーズンで好調
デジタルビデオカメラ市場は、秋の運動会シーズンの到来で、9月19-25日に販売台数がピークに達した。図は、BCNランキング週次データによる、今年8月15-21日の機種別販売台数を100とした7週間の販売台数指数推移と、ソニーと松下電器産業の販売台数シェア推移を表した。
同市場では、ソニーがこれまで40%前後のシェア(BCNランキング月次データ)を維持し、圧倒的に他社を引き離してトップを維持してきた。しかし、市場全体が販売台数のピークを記録した9月19-25日に、ソニーは32.0%にシェアを落としている。
ソニーがシェアを落としたのは、松下電器の販売台数伸長が原因。松下電器は9月12日の週に2位を獲得し、販売台数を伸ばしている。9月26日の週には、首位のソニーとの差を7.9ポイントまで縮めた。
市場全体の販売台数がピークとなった9月19-25日の週の機種別販売台数シェアのトップは、松下電器の「NV-GS250-Sデジカム250」が獲得。2位は、ソニー「DCR-DVD403(S)ハンディカムシルバー」だった。9月5日の週以降、この2機種がそれぞれ10%前後のシェアを巡ってトップ争いを繰り広げている。
昨年の9月27日-10月3日の週には、ソニーの製品は機種別販売台数シェアで21.1%を占めてトップを独走し、2位の松下電器の製品との差は5.4ポイント開いていた。
平均実売価格は、上位5位にランクされている製品が、スペックの違いはあるものの7-8万円前後となっており、昨年も今年も大きな違いがない。記録メディアについては、昨年は上位10機種中の1機種が8センチDVDで残り9機種がミニDVテープだったのに対し、今年は3機種が8センチDVDとなっている。メーカー別シェアについてはソニーが圧倒的な強さを見せてきたが、松下電器が首位をうかがう可能性も出てきた。
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