店頭市場ピックアップ

はがき作成ソフトの販売動向

2005/10/03 16:51

週刊BCN 2005年10月03日vol.1107掲載

新バージョン登場で冬商戦スタート

店頭販売は8月と比べ3倍に

 はがき作成ソフトメーカー各社が新バージョンの投入を続々と開始し、年賀状需要の獲得に向けた“はがき作成ソフト冬商戦”が幕を開けた。パソコン専門店および家電量販店の店頭販売は8月以降、週を追うごとに減少していたが、9月中旬から一転し、急激な増加をみせている。

 BCNランキングによると、暑中見舞いシーズン後半の8月1-7日の販売本数を100とした場合、店頭販売は9月5-11日に63まで下がった。しかし、9月12-18日に各社が一斉に新バージョンを発売。これにより、店頭販売は178と1.8倍近くに増え、9月19-25日には300まで膨れあがっている。

 メーカー別販売本数シェアでは、クレオがトップに君臨。9月19-25日には55.3%と圧倒的なシェアを獲得した。同社の「筆まめ」シリーズは住所録機能などで定評があり、“ユーザー離れ”が少ないといわれている。最新版の「Ver.16」では、「アップグレード・乗り換え専用DVD-ROM版」が機種別販売本数シェアで22.6%を獲得してトップ。アップグレード・乗り換え専用バージョンでは初回出荷7万本限定で、1眼レフデジタルカメラや5万円分の旅行券、携帯型デジタルメモリオーディオなどが100人に1人の割合で当たるキャンペーンを実施していることなども販売増につながっているようだ。

 2位はアイフォーがキープ。9月19-25日に27.7%のシェアを獲得した。しかも、同社は前週(9月12-18日)と比べシェアを4.8ポイントも拡大した。「筆王2006・フォー・ウィンドウズ・アップグレードDVD-ROM版」が機種別シェアで8.7%の獲得していることなどがシェアアップの要因だ。

 多くのショップは、はがき作成ソフトを冬商戦の目玉商材の1つに位置付けている。冬商戦の立ち上がりが予想以上に良かっただけに、これから年末に向けて店頭販売がいかに伸びていくのかが気になるところだ。
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