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マカフィー 統合セキュリティソフトの新版発売 シェア20%の獲得狙う

2005/09/26 18:45

週刊BCN 2005年09月26日vol.1106掲載

 マカフィー(加藤孝博社長)は、コンシューマ向け統合セキュリティソフトの新バージョン「マカフィー・インターネットセキュリティスイート2006」を、早ければ10月下旬にも販売開始する。新たなブランド戦略を取り入れ、国内のコンシューマ向けセキュリティソフト市場で20%のシェア獲得を目指す。

 コンシューマ市場に再参入した2003年10月以降3度目のバージョンアップとなる今回の新バージョンは、製品ブランドのロゴとパッケージカラーを変更。ブランド戦略を変更し、「信頼感と高級感を訴えていく」(東栄一・営業統括本部コンシューマ/SOHO企画推進本部プロダクトマーケティング担当部長)方針だ。パッケージカラーは、新バージョンでは従来の赤から黒に変わる。

 マカフィー・インターネットセキュリティスイート2006のほか、ウイルス対策ソフトなど単体機能のパッケージソフト5製品を含めた販売で、1年後には既存ユーザーの約2倍にあたる「ユーザー数450万人で市場シェア20%の獲得」(中村陽子・営業統括本部コンシューマ/SOHO企画推進本部企画部マネージャー)を狙う。

 新バージョンでは、スパイウェア対策機能やフィッシング対策機能を大幅強化。フィンシング対策では、アクセスしたサイトがフィッシングサイトかどうかが分かるツールを「インターネットエクスプローラ」のプラグインソフトとして搭載した。スパイウェア対策では、スパイウェアを常時監視し、発見した場合は警告する機能を備えるなど、機能向上に努めた。価格は、既存バージョンよりも1000円値上げし、パッケージ版で1万794円とした。

 東担当部長は、「パッケージデザインやカラーの変更で、一般消費者にはかなりのインパクトを与えることができる」と予想している。また、今回の新バージョン発売では、毎年行っていた発売直後のキャンペーン施策は行わない方針だ。
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