秋葉原物語
<秋葉原物語>[第4部 イノベーション]44.家電量販最大のショップが始動
2005/09/19 16:51
週刊BCN 2005年09月19日vol.1105掲載
電気街・秋葉原への進出とあって、マルチメディアAkibaに特別なコンセプトを掲げる必要があるように思えるが、「特に秋葉原に思いは込めてはいない」(藤沢昭和社長)と意外なほどそっけない。しかし、「ファミリーを中心に多くのお客さんが来店するショップに仕上げた」(同)としており、「街の集客アップに貢献するなど、地域活性化につなげたい」意向を示す。
さまざまな顧客層を来店させるというコンセプトは、店舗の構成を見れば理解できる。地下2階から地下6階は、秋葉原地区の「駐車場不足」を吹き飛ばすような大型駐車場を完備。400台が収容できる。地上1階には、パソコンや携帯電話端末を置いて顧客の来店を促す。2階にはパソコン周辺機器、3階がデジタルカメラなどカメラ関連機器、4階が薄型テレビなどAV(音響・映像)コーナー、5階に家電売り場を設置した。6階には、ゲームソフトや玩具、楽器などを揃え、ゲームマニアや子供、音楽を趣味とする顧客の来店を促すほか、フィギュアなどの販売も行うことで既存の“秋葉原ユーザー”の来店も狙う。7階は音楽CDショップ「タワーレコード」などテナントショップの専門店フロアとなっており、8階には飲食店が軒を連ねる。9階は、ゴルフショップに加えゴルフ練習場も設けた。
しかも、首都圏新都市鉄道「つくばエクスプレス」の秋葉原駅やJR秋葉原駅の昭和通り口に直結しており、乗降客にとっても利便性が高い。多くの来店が見込まれるだろう。(佐相彰彦)
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