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DVDレコーダーの市場動向

2005/09/19 16:51

週刊BCN 2005年09月19日vol.1105掲載

3社のシェア争いが激化

ソニーが2か月連続首位

 DVDレコーダー市場は、ソニー、東芝、松下電器産業の3社がし烈なシェア争いを繰り広げている。

 図は、BCNランキング月次データによる、過去5か月間のメーカー別販売台数シェア上位3社の推移を表した。

 ソニーは、7-8月の2か月間首位となっている。しかし、5-6月の首位は松下、4月の首位は東芝だった。この3社で20%前後のシェアを挟んでの激戦となっている。

 機種別販売台数でみると、松下がメーカー別シェアで首位をとった5、6月は、松下の製品が機種別でもトップだったが、5、6月以外はソニーが昨年11月に販売した「RDR-HX50スゴ録」が機種別のトップとなっている。現在、DVDレコーダーは、各社とも簡単な操作性をアピールする製品が多いが、これから登場する秋冬モデルでも、さらに簡単操作を追求し、ユーザー層の拡大を狙っている。

 機種別の上位ランキングの特徴として、10位までの製品のうち6機種がVHSが付いているモデルで、VHS、ハードディスクドライブ(HDD)、DVDが付いているモデル「3in1」は10位までのうち5機種となっている。

 東芝は、「RD-Style」シリーズのほか、簡単操作をアピールするカンタロウ「AK-G」シリーズを販売しているが、「3in1」のユーザー層は「女性や高年齢層が多い」と分析しており、「3in1」タイプは初心者や女性をターゲットにしている。

 DVDレコーダー市場は、年末商戦に向けて、各社とも地上デジタル放送の拡大を背景に、地デジチューナー内蔵モデルでハイビジョン録画ができるタイプのラインアップ強化や、簡単操作と価格の手ごろさを武器にした製品に力を入れている。

 日立製作所は、トップ3からこぼれているが、薄型テレビ、パソコン、DVDレコーダーを「次世代3種の神器」と位置づけて、ハイビジョンの全面展開に注力している。DVDレコーダー市場は、年末商戦に向けてますます激化するだろう。
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