店頭流通
コーレル 画像編集ソフトの新製品発売 日本市場でシェア3位内目指す
2005/09/12 18:45
週刊BCN 2005年09月12日vol.1104掲載
「コーレルペイントショッププロⅩ」は、対話型ガイド「ラーニングセンター」がツールと連動しているほか、修正機能など頻繁に使う機能のワンクリック化を可能としたことなどが特徴。前バージョンと比べユーザーインタフェースを大幅に改善している。デジタルカメラが一般化し、画像処理ニーズの拡がりにともない、「使いやすさを向上させることでスピーディに、しかも機能を充実させることでパワフルに使えることを想定して仕上げた」(ダン・ワイズベック・加コーレル国際マーケティング部ディレクター)と、操作の簡便性を追求した。
価格は1万2980円と競合メーカー製品に比べ低価格に設定。他社が提供していないアップグレード版(価格5980円)を新しく用意し、プロのカメラマンやクリエイターなどグラフィックス関連ソフトで獲得した既存ユーザーを囲い込む。また、乗り換えアップグレード版(同9980円)でパソコン初級者層までユーザーの裾野を広げる方針だ。
コーレルは昨年10月にジャスクを買収し、グラフィックス関連ソフトのラインアップを強化した。ワイズベック・ディレクターは、「ジャスクのコア技術とコーレルのノウハウを合わせることで、さらにユーザーの声を反映したソフトを開発できるようになった」と自負。ワールドワイドの売上高については具体的に明らかにしていないものの、「成長していくのは確実」と自信を見せる。
日本市場については、「2005年に6600万人がカメラ付き携帯電話を所有すると予測されているなど、画像データに対するニーズがますます高まっている」(アマンダ・ベッドバラ・加コーレル取締役副社長国際オペレーション部)と、重要な市場に位置づけており、昨年12月に日本法人のコーレルを設立した。日本法人の下村社長は、「流通が売りやすい環境を整え、画像編集ソフト市場で上位3社に入るようなシェアを目指す」としている。
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