店頭市場ピックアップ
ゲーム専用機の販売動向
2005/09/12 16:51
週刊BCN 2005年09月12日vol.1104掲載
任天堂が3週連続トップ
冬商戦はシェア争い激化必至
パソコン専門店および家電量販店におけるゲーム専用機の販売で、任天堂が3週連続トップをキープしている。同社の主力製品「ニンテンドーDS」のカラーバリエーションが充実してきたことが、シェア拡大に寄与したようだ。BCNランキングによると、ゲーム専用機のメーカー別販売台数シェアで夏商戦本番の7月末まではソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が首位を維持していた。ところが、任天堂はニンテンドーDSで新色のレッドを8月8日に発売。8月8-14日のメーカー別販売台数シェアでは49.1%と、前週の8月1-7日と比べてシェアを3.6ポイント増やし、8月15-21日には52.1%のシェアを獲得してトップに立った。
最近では、ゲーム専用機やゲームソフトなどを販売するパソコン専門店や家電量販店が増えているほか、拡販に向けゲーム関連コーナーを広げるショップも出てきている。ゲーム商材を扱えば、子供にゲーム専用機を購入するため馴染みのパソコン専門店を訪れるファミリー層や、自分で利用するためにゲーム専用機を購入する若者層の来店が増える可能性が高い。ショップにとっては、小学生などの子供を連れた家族をはじめ、家電やパソコンなどの購入者を優良顧客にする狙いがある。ゲーム関連機器を扱うショップが増えていることで、メーカーのさらなる拡販に向けたゲーム専用機市場の競争も一層激しさを増すことになりそうだ。
任天堂は、携帯ゲーム機「ゲームボーイミクロ」を9月15日に発売する。1980年後半に爆発的な売れ行きをみせた家庭内ゲーム機「ファミリーコンピュータ」のコントローラーの形状を筐体デザインに取り入れたモデルも用意した。対するSCEも、携帯ゲーム機「プレイステーションポータブル(PSP)」で新色のセラミック・ホワイトを9月15日に発売する。また、「Xbox」でゲーム専用機市場に参入したマイクロソフトは、年末をめどに「Xbox360」を発売する計画だ。
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