店頭市場ピックアップ

外付けHDDの市場動向

2005/09/05 16:51

週刊BCN 2005年09月05日vol.1103掲載

アイ・オー・データ機器、首位に

バッファローの牙城崩れる

 外付けHDD(ハードディスクドライブ)市場で、アイ・オー・データ機器がバッファローを抜き、首位に躍り出た。

 図は、BCNランキング週次データをもとに、外付けHDD市場の上位2社の販売台数シェア推移を表した。

 8月15-21日の週に、アイ・オー・データ機器は0.2ポイントと僅かな差ながらも、バッファローに競り勝ちトップを獲得。直近の週(8月22-28日)ではその差をさらに広げ、6.1ポイント上回って首位を堅持した。売れ筋の250GBモデルで、アイ・オー・データ機器が製品別台数シェアの1-3位を独占(8月22-28日の週)していることが大きな要因となっている。

 外付けHDD市場は、大容量モデルが上位にランクインする傾向が強い。今年1月第1週の週次データでは、250GBモデルは製品別シェアで上位5位内に2モデルしかランクインしていなかったが、直近の週(8月22-28日)では上位5位すべてが250GBモデルで占めた。

 この約8か月で、平均価格が3000-4000円下がっていることに加え、高精細の動画や音楽ファイルなどファイルサイズが大きいデータを扱うユーザーが増えていることが大容量機種のニーズを喚起している。市場自体も台数・金額ともに前年水準を大きく上回っている。

 パソコンで取り扱うデータの量は今後も増大するのは必至。デスクトップ、ノートパソコンともに、つなぐだけでHDDの容量を増やせる外付けHDDの需要は当面衰えないだろう。堅調な伸びが期待できる。

 バッファローは「BCN AWARD」の外付けHDD部門で、3年連続最優秀賞を獲得している。アイ・オー・データ機器の追い上げに、どのようなシェア拡大策を打ち出してくるか。好調な市場環境のなかで、王者バッファローが今後出してくるであろう挽回策は見逃せない。
  • 1