店頭市場ピックアップ
グラフィックボードの販売動向
2005/07/25 16:51
週刊BCN 2005年07月25日vol.1098掲載
夏商戦は好調な伸び
ゲームユーザー中心に根強い人気
グラフィックボードの店頭販売が好調だ。BCNランキングによると、5月30日-6月5日の販売台数を100とすると、夏商戦ピークの7月4-10日には120近くまで上昇。他の組立パソコン用パーツの販売が厳しくなりつつあるのを尻目に、パソコンパーツ専門店を中心に多くのショップがグラフィックボードを“稼ぎ頭”の1つに挙げている。7月4-10日の機種別販売台数では、シー・エフ・デー販売が発売している玄人志向ブランドのビデオボードAGPバス用「RD9200SE-A128C」が3.8%のシェアでトップ。同製品はAGP8Xに対応しており、128メガバイトの64ビットDDRメモリを搭載。続く2位も玄人志向の「GFX5200-LA128C」が2.6%のシェアを獲得している。
両製品の平均実売価格は、「RD9200 SE-A128C」が約3100円、「GFX5200-LA128C」が4800円程度と、ともに5000円を切っている。他の製品と比べ低価格であることが需要を伸ばしている要因といえそうだ。この2製品が貢献し、シー・エフ・デー販売はメーカー別販売台数シェアで25.0%を獲得、首位の座を維持している。
オンラインゲームやパソコンのゲームなどで遊ぶユーザーのなかには、パソコンの画像表示機能を向上させたいというニーズが高まっている。GPUメーカーのエヌビディアが新製品を披露するため、東京・JR秋葉原駅前の超高層ビル「秋葉原ダイビル」でこのほど開催したイベント「エヌビディア・エクスペリエンス・デイ」には、多くのゲームマニアが来場した。ゲームメーカーによる新作ゲームのデモセッションでは200人近くが参加したという。
オンラインゲームやパソコンゲームなどのコンテンツがさらに充実するのにともない、よりリアルな映像でゲームを楽しみたいという需要が増える可能性は高い。グラフィックボード市場は、ますます成長することになりそうだ。
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