店頭市場ピックアップ
ページプリンタの市場動向
2005/06/20 16:51
週刊BCN 2005年06月20日vol.1093掲載
カラー対応機の普及に弾み
平均単価も約2万円低下
ページプリンタ市場は、市場全体に占めるカラー対応機種の割合が増加傾向にあることや、A4カラーの平均実売価格が1年間で約2万円下がっていることで、カラー対応機の普及に弾みがつきそうだ。図は、BCNランキング(16社データ)によるA3カラー、A4カラー、A4モノクロの今年5月と昨年5月の平均実売価格を比較した。A4モノクロの価格は約2万5000円前後で、今年と昨年でほとんど差がない。一方、A4カラーは、昨年5月の平均実売価格9万4741円に対し、今年5月は同7万2269円と、約2万円下がっている。
今年5月(18社データによる)の機種別販売台数シェアのトップは、A4モノクロのキヤノン「LBP3000サテラ」で、平均実売価格は1万8864円。2位も同じくキヤノンのA4モノクロで平均実売価格2万3560円となっている。上位はモノクロが占めており、カラー対応機は9位が最上位でキヤノンのA4「LBP5200サテラ」(平均実売価格6万6186円)となっている。
メーカー別販売台数シェアでもキヤノンが41.1%で首位を堅持し、32.1%のセイコーエプソンが追随している格好。次に19.0%のブラザー工業が続く。この構図は昨年5月とほとんど変わっていない。
ページプリンタの店頭販売で中心となる購入者層はSOHOや小企業。6月に調査会社のIDCジャパンが発表した今年1-3月の企業向けプリンタ市場動向によると、ページプリンタ全体の出荷台数は33万4000台で前年同期比0.6%の微増だったもの、カラーページプリンタは20.1%増の8万7000台だった。また、ページプリンタ全体でカラーが占める割合は26.2%で前年同期から4.2ポイント増加している。
今年5月のBCNランキング(16社データ)でも、ページプリンタ全体に占めるカラーの割合は42.0%で前年同期から6.2ポイント増加している。
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