店頭市場ピックアップ
DVD・HDDレコーダーの市場動向
2005/04/11 16:51
週刊BCN 2005年04月11日vol.1084掲載
東芝がトップを獲得
激しく変動するメーカーシェア
DVD・HDDレコーダーのメーカー別販売台数シェアに変化が起きている。図は、BCNランキングによる昨年10月から今年3月までのメーカー別販売台数シェア推移を表した。これまでソニーと松下電器産業が首位争いを繰り広げ、この2社が市場をリードしていたが、今年に入って勢力図に変化が出てきた。月次ランキングで昨年10月の時点で4位だった東芝は、当時1位のソニーと13.2ポイントの差が開いていた。しかし、その差を少しずつ縮め今年2月には2位に上昇、3月についにトップの座に就いた。
3月の2位はソニー、3位にシャープが躍り出て4位は松下に。松下は、昨年のアテネオリンピック前から積極的に新製品を投入するなど同市場で存在感は大きかった。それにもかかわらず、昨年11月にトップシェアを獲得した後、12月以降は少しずつシェアを落としている。
また、新たにトップとなった東芝のほか、昨年10月にはシェアが10%以下だったシャープが松下を抜いて3位に上昇。東芝とシャープのシェア拡大が目立つ。
機種別販売台数シェアでみると、昨年10-11月の東芝製品は10位以下となっていたが、11月に発売した「RD-XS36 RD-Style」が同月3位となり、これ以降弾みがついているようだ。これまでトップまたは上位を獲得していた松下製品が、3月の月次ランキングで最高順位を15位まで下げるほどの変動が起きている。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した今年2月のHDD内蔵型DVDレコーダー市場は、前年同月と比べ83.1%増と大幅に伸長しているほか、BCN総研が行った調査でもDVDレコーダーは今後1年間の購入予定トップになるなど人気が高い。東芝がさらに加速するか松下やソニーが巻き返すか予断を許さない状況だ。
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