全国ショップ激戦図
<全国ショップ激戦図>67.横浜市港南区(上)
2005/03/07 18:45
週刊BCN 2005年03月07日vol.1079掲載
パーツのドスパラ、パソコン販売に注力
組立パソコン用パーツショップ「ドスパラ」を運営するサードウェーブでは、「横浜日野店」でカスタムパソコン「プライム」シリーズの拡販を図っている。パーツを得意とするドスパラがパソコン本体の販売に力を入れている理由は、「港南区では、秋葉原と比べパソコン上級者が少ない」(横浜日野店の堀江梓也責任者)ため。今年2月下旬は、パソコン本体の売上比率が60%近くに達している。同店がオープンしたのは2004年4月。「オープン当初は知名度がなく、お客さんはまばらだった」と、堀江責任者は振り返る。「ドスパラ秋葉原本店」や「ドスパラアキバ店」では、電気街の中心にあるので、パソコンマニアが多く来店する。秋葉原地区のスタッフだった堀江責任者には、「これまでの売り方をしていたのでは来店者は増えない」という思いを強め、パソコン本体を中心とした販売に切り換えた。
家電量販店でパソコンを購入するユーザーを引き寄せるために、価格が5万円以下とメーカー製パソコンよりも安い金額をアピールしたチラシを作成。港南台駅での配布や、付近の住宅街や商店などを1軒1軒を回ってチラシを配った。これが功を奏して来店者は増加。平日の来店者は、個人商店主などを中心に40人前後で推移している。「〝業務でパソコンを使いたいけど、どこに相談したらいいか分からなかった〟という個人経営者も当店の顧客に多い」(堀江責任者)という。
最近では、「パソコンとサーバーでシステムを構築して欲しいという依頼も来ている」と、個人ユーザーの開拓が法人ビジネスの案件増加につながっている。
休日には、「パソコン中級者が買い替え用に低価格パソコンを選択し、予算に合わせて必要な機能やソフトを追加して購入する」ケースが多く、ファミリー客など100人弱が来店している。(佐相彰彦)
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