店頭流通

日本プラントロニクス 携帯電話向けヘッドセットマイク 新製品5機種を発売

2004/12/06 18:45

週刊BCN 2004年12月06日vol.1067掲載

 改正道路交通法が追い風となって、ヘッドセットマイクがメジャー製品になりつつある。

 日本プラントロニクス(村田浩志社長)は、このほど携帯電話の通話をハンズフリーで行えるヘッドセットマイクを5機種投入した。ヘッドセットマイクの開発・販売をワールドワイドで手がけ、「(世界で)シェア約45%を獲得」(村田社長)している同社だが、5種類の新製品を一気に発売したのは今回が初めて。その背景には、改正道路交通法の施行がある。

 11月1日から、自動車運転時に携帯電話を持って通話することが禁止され、違反した場合は最高5万円、最低でも6000円の罰金と1点の減点を課せられることになった。村田社長は、「ヘッドセットマイクはこれまで、コールセンターで利用されることが大半で日本では馴染みがなかった。だが、改正道交法の施行を機に、携帯電話ユーザーがヘッドセットマイクの必要性を感じており、販売は伸びる」と、特需に対する意気込みは熱い。

 このほど発売した5製品は、KDDI、ボーダフォン、NTTドコモの全携帯電話事業者に対応。エントリーモデルは約1500円で購入できる。最上位機種「M2500」(価格は約8000円)は、無線通信技術「ブルートゥース」対応の携帯電話であればコードレスで通話できる。

 村田社長は、「ヘッドセットマイクは、10年前に比べ市場規模は3倍以上に拡大している。だが、日本ではまだまだコールセンターのサポート担当者用など、一部の用途でしか活用されていない」と日本での知名度の低さを強調。「改正道交法をチャンスにして、携帯電話利用者だけでなく、ヘッドセットマイクの利便性を幅広く訴えていきたい」と、知名度向上にも期待を寄せている。
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