店頭流通
米ロジテック PCカメラの普及を促進 アプリ開発で需要を喚起
2004/09/20 16:51
週刊BCN 2004年09月20日vol.1056掲載

普及率を高める施策として、ビデオ電話などPCカメラを活用するアプリケーションソフトの開発に力を入れる。これまで一般的だったビデオ電話では、1秒間に数コマの画像しかやりとりできず、ビデオ映像の動きに違和感があった。これを1秒間に10-15コマの画像を転送できる技術を年内をめどに開発し、従来よりスムーズな動画を実現する。この技術は、順次、世界の主要市場に向けて普及させる。また、PCカメラで捉えた人の顔の動きをアニメーションキャラクターの動きに変換するソフトも現在開発中で、「人の顔を映し出す従来の機能に加えて、アニメキャラクターを自分の顔の動きに同調させて動かせるようにすることで、ビデオ電話の楽しさを倍増させる」(同)と、PCカメラ関連の新しいジャンルのアプリケーションソフト開発にも取り組む。
このアニメキャラクターの動きに変換するソフトは、人の顔の動きを追跡する「フェーストラッキング」と呼ばれるロジテックのPCカメラ製品(国内ではロジクール製品)オリジナルの機能を使う。このため、原則としてフェーストラッキングの技術に対応したアプリケーションソフトになる見通し。汎用的なPCカメラで使えるアプリケーションの開発を進める一方、フェーストラッキングなど自社オリジナルの技術に対応したアプリケーションの開発も進めることで、市場全体の規模拡大を促進する施策と、自社製品のシェアを拡大する施策の両方を並行して進める。
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