店頭流通
米アップルコンピュータ 大阪・心斎橋に直営店をオープン 日本の店舗は旗艦店の位置づけ
2004/09/06 16:51
週刊BCN 2004年09月06日vol.1054掲載
アップルストア心斎橋のオープン初日は、開店前に2500人が行列を作り、1日の来店者数も7000人に達した。初日の売上高は明らかにしていないものの、「ワールドワイドにあるアップルストアのなかで過去最高を記録した」(広報関係者)としており、順調なオープニングとなった。
同店は、地上1-2階のフロア構成で総売り場面積が約500平方メートル。1階は、ユーザーにアップル製品を体験してもらう展示とし、音楽や映像、写真などを切り口に専用のデモコーナーを設置。2階には、製品の問い合わせカウンター「ジーニアスバー」を設けた。カウンターの長さは約10メートルと、一度に多くのユーザーに対応できる形になっている。
サポートやサービスについては、迅速な修理や特別ワークショップへの参加、特別ディスカウントなどの特典を提供する会員制サービス「プロケア」を用意しているほか、毎週水曜日にプロ向けのプログラム「プロデイ」、オープン後30日間で310種類のイベントを実施するなど来店者数の増加を図っていく。
米アップルコンピュータでは、日本で出店する店舗を戦略的な店舗として位置づけている。ロン・ジョンソン直営店担当上級副社長は、「心斎橋の店舗は旗艦店の1つとして展開していく」と話す。日本で1店舗目となる銀座の直営店も旗艦店だ。これに、心斎橋を加えることで東西で新規ユーザーの開拓を加速していくというわけだ。
心斎橋地区は、御堂筋通り沿いに大丸百貨店が店を構えているほか、西心斎橋1丁目が海外ブランドを販売するファッション関連のショップ街になっている。スティーブ・ケーノ・アップル・リテールリージョナルディレクター日本担当は、「心斎橋は、トレンドや音楽に関心が高い若者や主婦層、クリエイティブなユーザーが多く集まる街。ライフスタイルを切り口とした店舗展開で多くの来店者を獲得できる」と自信をみせる。
来年初旬には、名古屋市の繁華街で三越や松坂屋など百貨店が立ち並ぶ名古屋市栄区の大津通り沿いに、日本で3店舗目を出店する予定で、同店舗も旗艦店として機能させる予定だ。
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