店頭流通
キヤノンシステムソリューションズ PC向けセキュリティソフトのラインアップを拡充 ファイアウォールなど追加
2004/08/09 17:00
週刊BCN 2004年08月09日vol.1051掲載
キヤノンシステムソリューションズは、昨年6月下旬にウイルス対策ソフト「NOD32」を発売、パソコン向けセキュリティソフト市場に参入した。今年3月には、複製防止機能を付加したCD-R書き込みソフトを追加。これまで、ウェブサーバーへの不正アクセス監視やネットワーク監視ソフトなど、情報システム向け製品を中心に製品調達・販売してきたのに対して、クライアント向けセキュリティ製品の販売に本格的に乗り出した。
「NOD32」は、発売後1年間で個人向けに3万ライセンス、法人向けに7万ライセンスの計10万本を出荷した実績を持つという。発売時期に掲げた目標販売本数10万ライセンスの出荷を達成し、「2年目は15万ライセンスの新規ユーザー開拓を狙う」(山本昇・セキュリティソリューション事業部セキュリティ営業部次長)と自信を示す。
今回、ウイルス対策ソフトの好調さを受けて、ラインアップに追加したのがパーソナルファイアウォール「アウトポストファイアウォールプロ」と、スパイウェア対策ソフト「スパイボットサーチ&デストロイ」。両ソフトともに海外ソフトメーカーと国内総販売代理店契約を結んで販売する。
「競合製品に比べ、ユーザーインターフェイスや使い勝手を重視した」(本勉・セキュリティソリューション事業部セキュリティマーケティング部シニアセキュリティコンサルタント)製品で、ワンクリックで広告バナーを勝手に表示したり、クレジット番号などの個人情報をユーザーが知らない間に収集し外部に自動送信するスパイウェアを検出可能なことや、ファイアウォールでは「ファイアウォール独特の複雑な設定をソフトが自動で行う機能」(本セキュリティコンサルタント)などが特徴。
同社では、ファイアウォールの「アウトポスト」を5800円(パッケージ版)、スパイウェア対策の「スパイボット」を5000円(同)で販売する。発売後1年間で、両製品合わせて3万本の販売を見込む。
年内には、パソコンが盗まれた場合に備えて、パソコン内のデータを暗号化できる製品を投入する予定で、「現在のラインアップに加え、暗号化製品を投入すれば、ほぼデスクトップのセキュリティ対策は確保できる」(本セキュリティコンサルタント)と、ラインアップ強化を今後も進めていく考えだ。
- 1