店頭市場ピックアップ

PCケースの販売動向

2004/04/26 16:51

週刊BCN 2004年04月26日vol.1037掲載

上位5社でシェア45.7%を占める

参入メーカー多く争い激化

 PCケース市場は、上位5メーカーでシェア45.7%と半分近くを占める一方で、トップと5位とのシェア差がわずか3.2%と混戦状態にある。しかも、BCNランキングで同ジャンルにランクインしているメーカー数は50社近くに上っており、シェアの拡大が非常に難しい市場の1つでもある。そのため、今後もトップシェア争奪戦に拍車がかかりそうだ。安定したシェアを獲得し続けているのはエナーマックス。週次データで10%前後のシェアを維持している。4月12-18日のメーカー別販売台数シェアでは、11.3%でトップ。機種別台数シェアで2.3%の「CS-115BBS/350W」や、1.9%の「CS-115MW/350W」が首位獲得に貢献した。次いで、ヴィテックが2位、バリューウェーブとエーオープンが3位、オウルテックが5位と続く。

 最近では、組立パソコンユーザーがパソコンマニアだけでなく、「中級者層にまで広がっている」(ショップ関係者)ことから、PCケースが売れ筋商材の1つになっている。そのため、パーツショップ以外でも、家電量販店やパソコン専門店が拡販に力を注いでいる。価格でみると、1万円以下の商品が売れている。BCNランキングでは、上位10機種すべてが1万円以下。そのうち9000円台が4機種、8000円台が1機種、7000円台が1機種、6000円台が1機種、5000円台が1機種、4000円台が2機種という内訳になっている。

 デザイン面では、形状でミドルタワー型、材質でスチールの製品が人気を博している。4月12-18日の週では、ミドルタワー型でスチールの機種が販売台数全体の59.5%を占めている。しかし、「デザイン面にこだわるユーザーが増えている」(パーツショップ)ため、組立パソコン需要の増加にともない、今後は静音など機能面に加え、デザイン面を重視した製品開発も重要になってくるだろう。
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