店頭市場ピックアップ
ビデオ関連ソフトの販売動向
2004/03/22 16:51
週刊BCN 2004年03月22日vol.1032掲載
アップルが抜け出す
市場全体は前年比プラスで推移
大混戦のビデオ関連ソフト市場で、アップルコンピュータが急激にシェアを伸ばし、台数ベースで17.5%、金額で19.0%のシェア(いずれも2月の月次データ)を獲得。本数・金額ともにトップに躍り出た。図は、BCNランキングの月次データをもとに、最近半年のビデオ関連ソフトのベンダー別販売本数シェアを表した。1月下旬に発売した音楽、画像、動画編集とDVD作成機能を包含したマルチメディア統合ソフト「iLife'04(アイライフ オーフォー)」(価格5800円)が牽引役となり、発売前までは15位前後だったアップルの順位をトップに押し上げた。製品別シェアでも、発売以来一貫してトップシェアを堅守。直近のBCNランキング週次データ(3月8-14日の週)の機種別シェアでも、「アイライフ」は本数ベースで12.2%、金額で16.1%と、トップシェアの座を明け渡していない。
ビデオ関連ソフトは最近半年間、アップルがトップを獲るまではライブドア、ホロン、ソースネクストの3社がそれぞれ入れ替わりでトップを獲得している大混戦市場。このほかにも、カノープスやユーリードシステムズ、ロキシオ・ジャパンなども常に僅差で上位を追っており、新製品の販売状況次第でどこがトップを獲ってもおかしくない状況にある。
最近半年間のビデオ関連ソフトの販売推移は、本数ベースで前年同期比52.5%増、金額で同29.1%増と市場全体でみても成長を遂げている。パソコンへのDVDドライブの搭載が一般化したことで、ビデオ関連ソフトも合わせてバンドルするパソコンメーカーも多いなか、「高機能や使いやすさにこだわり、買い替えるユーザーも多い」(ショップ関係者)という。売れ筋ソフトの価格も2000円弱から1万円前後と幅広く、価格勝負だけではないだけに、機能面や使い勝手での差別化が明暗を分けそうだ。
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