店頭流通

パワーコムジャパンコーポレーション 高級OAタップ市場を狙う UPSで付加価値をつける

2004/03/15 16:51

週刊BCN 2004年03月15日vol.1031掲載

 パワーコムジャパンコーポレーション(羅志祥社長)は、高級OAタップ市場を、主力のUPS(無停電電源装置)を主力に事業展開する。同社は1万円前後の小型UPSを販売しており、最も安い機種では8000円前後。これまでパソコン専門店のUPS売り場を中心に販売してきたが、今後は、これら既存チャネルに加えて、家電量販店やスーパーなどのOAタップ売り場や、OA用品のカタログ販売チャネルなどを活用する。OAタップメーカーとの協業も検討する。

 OAタップの年間販売台数は約500万台と言われており、価格帯は1000円から1万円程度まで幅が広い。このうち5000-1万円以上を中心とした高級OAタップ市場をターゲットにしたチャネル展開を進める。通常のOAタップは、サージ(過電圧・過電流)防止機能などはあるものの、UPS機能まではない。同社は8000円前後の価格帯で、OAタップ、サージ防止、UPSの3つの機能をカバーしている点をアピールし、価格性能比の高さで差別化を図る。

 高級OAタップ市場は年間約100万台の市場といわれている。同社ではUPS商材の売り込みに加えて、OAタップメーカーとのダブルブランドによる販売も検討している。

 羅社長は、「高級OAタップ市場を狙った新規チャネルの開拓や、OAタップメーカーとの協業を進める」とし、今年度(2005年1月期)12万台のUPS販売を目指す。
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