店頭市場ピックアップ
記録型DVDの市場動向
2004/01/26 16:51
週刊BCN 2004年01月26日vol.1024掲載
平均価格1万円台に突入
初心者ニーズの行方に注目
記録型DVDドライブの平均単価が2万円を切り始めた。図は、BCNランキングの週次データをもとに、直近約2か月間の平均単価推移を表した。昨年12月15-21日の週に、初めて2万円を切る1万9580円を記録。それ以来、5週連続で平均単価が1万円台で推移している。製品別でトップシェアを堅持するアイ・オー・データ機器の人気モデルでも、図で表した期間内に約2000円値下がっており、また低価格モデルであれば1万円を切る水準で購入できる製品まで登場している。市場自体は、相変わらず前年を上回る成長が続いていることに変わりはない。直近1月12-18日の週次データでも、台数ベースで前年同週比64%増で推移する。だが、金額ベースでは、低価格化の流れを受けて同1%減と、わずかながら前年割れの結果が出ている。また、昨年の同時期のデータを見ると、台数ベースで前年同週比348%増、金額で同194%増と大幅な伸び率を記録していただけに、爆発的な売れ行きを見せていた人気商品にも陰りが見えてきた印象だ。家電用のDVDレコーダーが急速に普及したことと、パソコンへの記録型DVDドライブの標準搭載が増えたことで、ドライブを単体で購入するユーザーが減少傾向にあると言えるだろう。
ショップでは、記録型DVDを購入するユーザーについて「テレビ番組の録画と、ソフトのコピーを中心に利用するユーザーが圧倒的に多い。扱うデータが大容量化してきたとはいえ、データのストレージとして利用する場合は、まだCD-R/RWでも十分というユーザーが大半」と話す。「1万円台に価格が突入したことで、初心者などの新たな顧客ニーズを捉える可能性もある」(ショップ関係者)。価格がどこまで下がるか目が離せないが、値頃感が出てきたことで、販売台数にどう影響が出るかにも注目したい。
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