店頭市場ピックアップ
映像関連機器の販売動向
2003/10/06 16:51
週刊BCN 2003年10月06日vol.1009掲載
2強の激しいシェア争い続く
冬商戦は一層熾烈に
映像関連機器市場の販売台数シェア争いで、カノープスとアイ・オー・データ機器が激しい攻防を繰り広げている。9月第3週(9月15-21日)にアイ・オー・データ機器が、それまで6週連続でトップをキープしていたカノープスから首位の座を奪回。9月第4週(9月22-28日)には、カノープスが24.1%のシェアを獲得し、再びトップに立つなど激戦が続いている。カノープスは、9月発売のテレビチューナー&キャプチャーユニット「MTU2400FX」とテレビチューナー&キャプチャーボード「MTV2000P」を主力製品とし、9月第4週のメーカー別販売台数で首位を獲得。シェアを前週の21.9%から2.2ポイントアップした。同社の製品は、機種別台数シェアの上位10機種のうち4機種がランクインしている状況だ。
一方、アイ・オー・データ機器は、9月に発売したUSB2.0対応ハードウェアMPEG-2エンコーダ搭載のテレビキャプチャBOX「GV-MVP/RZ」を武器にシェア拡大を図っている。9月第4週は、前週に比べ0.5ポイントシェアを拡大した。
同製品の標準価格は2万4800円。昨年12月に発売した外付けタイプの「GV-M2TV/USB2」が4万2000円だったのに比べ大きな開きがある。これは、「GV-M2TV/USB2」がビデオ出力機能を搭載している点で異なっているためだ。機能を絞り、なおかつ低価格にしたことで消費者の購入意欲を促進したもようだ。9月第3週に機種別シェアで8.9%を獲得して1位になり、9月第4週も首位を維持している。
金額ベースでは、依然としてカノープスが牙城を築いている状況。競合他社と比較して低価格路線に走っていないのも特徴といえる。映像関連機器はパソコン専門店において、売れ筋製品として注目を集めている。冬商戦に向け、各メーカーのシェア争いが白熱化しそうだ。
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