店頭流通

東芝 冬商戦向けパソコンを8月末に発売 9月の販売台数目標は前年同月比2倍

2003/09/08 18:45

週刊BCN 2003年09月08日vol.1005掲載

 東芝は、2003年冬商戦向けのノートパソコン「ダイナブックEX」シリーズ3機種を8月29日に発売した。3機種とも、ノートパソコン市場でボリュームゾーンといわれるA4サイズのオールインワンモデル。パソコン上級者から初級者までをターゲットに拡販していく。リサイクル費用がパソコン価格に含まれており、10月1日に実施の個人向けパソコンリサイクルに対応していることが特徴だ。9月は夏商戦モデルも含めて、「4-5万台の販売台数を目指す」(長嶋忠浩・PC事業部PCマーケティング部長=写真)と、前年同月比約2倍が目標だ。

 パソコン販売では、9月は話題がなく販売も落ち着く時期といわれている。そんななか、東芝がノートパソコン「ダイナブックEX」シリーズとして、「522CDET」と「522CDE」、「522CME」の3機種を8月29日に発売した。長嶋PCマーケティング部長は、「当社では、パソコン販売のキーポイントは4月と8月」として、他社よりも早い時期に冬商戦向けの製品を発売した意図を語る。「競合他社が比較的発売しない時期にショップ内で一番いいスペースを確保する」ことも狙いとしている。9月17日から20日までの4日間、デジタル総合展「WPC EXPO」が千葉県の幕張メッセで開催される。同デジタル総合展に「ダイナブックEX」シリーズを出展し、「消費者にアピールしていく」という。

 10月1日からは、個人向けパソコンリサイクルが実施される。パソコン販売店では、店頭POPやチラシなどを使って、パソコンリサイクル実施前の9月にパソコン需要を喚起する取り組みも行っている。同社では、「家電リサイクル法施行前の家電4品目ほどの駆け込み需要はない」と予測するものの、ショップの需要喚起策が来店者を増やす可能性は高いとみている。そのため、「ダイナブックEX」シリーズは、10月1日以前に発売するパソコンのなかで初めてとなるパソコンリサイクル対応モデルとした。リサイクル費用を価格に含め、値頃感を出していく。

 価格はオープン。店頭実売価格は、「522CDET」が22万円前後、「522CDE」が20万5000円前後、「522CME」が18万円前後。特徴は、用途に応じて機能を入れ替えることが可能な「ライフスタイルパネル」に対応している点。また、「522CDET」がテレビチューナとDVDマルチドライブ、「522CDE」がDVDマルチドライブ、「522CME」がマルチドライブをそれぞれ搭載している。同社では、今年4月に「ダイナブックE8」シリーズを発売し、シェアを伸ばした。9月に関しては、「夏商戦モデルを含めて前年同月比約2倍にあたる4-5万台の販売台数」を見込んでいる。「冬商戦はノート市場で20%、デスクトップを合わせて15%の台数シェアを維持する」と意気込む。
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外部リンク

http://www.toshiba.co.jp/index_j3.htm