店頭流通
T・ZONE DIY サポートコーナーの強化に着手 人員を増加、フロア面積も拡大
2003/09/01 18:45
週刊BCN 2003年09月01日vol.1004掲載
同サポートコーナーでは、これまでは同店で購入した製品に限って問い合わせやトラブルなどに対応していたが、リニューアル後は、ほかの店舗で購入した製品についても対応していく。山際正幸店長(=写真)は、「組立パソコンの需要の裾野が広がりつつある」として、今後増えると見られる問い合わせに対応するため、サポートコーナーの強化に踏み切った。
来店者数は、平日が平均5000人、土日が同1万人で推移しており、「パーツに対して豊富な知識を持ったマニアが少なくなる一方、組立パソコンの初心者は明らかに増えている」と、パソコンを自作するユーザー層が拡大、一般化したことを強調する。同店は東京・秋葉原電気街のパーツショップが比較的密集した地域に店舗を構える。サポートコーナーの強化で「競合店舗との差別化」を狙う。パーツ類は、裾野の拡大から比較的順調に推移はしている。だが、秋葉原は違うという。
「秋葉原電気街はエンタテインメント性が強いショップが多くなった。そのため、パソコンの購入で訪れるユーザーが少なくなっている。加えて、ネットショップで購入するケースが増えているため、他店舗との競争がさらに激しくなっている」と打ち明ける。パソコン関連機器を秋葉原で購入する消費者が減っているなか、顧客を増やしていくためには、「独自性を出すことが売上増につながる要因だ」と判断して、リニューアルの実施を決めた。昨年度の売上高は25億円だった。今年度は「前年度以上の売上高を目指す」と意気込む。
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