店頭市場ピックアップ
映像関連機器の販売動向
2003/09/01 16:51
週刊BCN 2003年09月01日vol.1004掲載
カノープスが3週連続トップに
シェア争い、さらに激化
映像関連機器市場は、カノープスがメーカー別販売台数で3週連続でトップシェアを維持している。夏商戦向けに、MPEG録画機能やゴーストリデューサー機能などを搭載したテレビチューナーボードを市場投入。これがシェア拡大に貢献した。BCNランキングによれば、カノープスが7月上旬に発売したテレビチューナーボード「MTV1200FX」は、6月30-7月6日に機種別販売台数シェアで3位となった。発売以来、上位5機種以内のシェアを維持し続け、8月18-24日は3.7%のシェアで4位にランクインしている。同製品は、独自に開発した「X-TtransCoder」機能により、MPEG2で録画しながらMPEG4に変換できるのが特徴だ。また、8月上旬発売のテレビチューナーボード「QSTV10」は、8月18-24日が5.8%のシェアで3位を獲得した。同製品は、電波状態による映像のズレを軽減するゴーストリデューサー機能を搭載している。8月18-24日において、機種別販売台数シェアで首位だったのは、メルコのPC-TVコンバータ「PCast SC1」。6.1%のシェアを獲得した。同製品は、2002年8月の発売以来、根強い人気を保っている。
映像関連機器は、多くのパーツショップから「売れる商材」との声を聞く。高画質や高機能にこだわるユーザーが購入するケースが多く、「実際に目で見て体験できる展示コーナーを設置することが、販売台数を増やす要因になる」(ショップ関係者)という。しかも、「最近では、中級者層がパソコンを自作するケースが多く、需要の裾野が広がりつつある」(同)との見方が強い。今後も、映像関連機器市場は拡大するとみていいだろう。図は、直近8週間のメーカー別販売台数シェアの推移を示した。市場は、熾烈なシェア争いを繰り広げている。成長市場のなか、この競争は一層拍車がかかりそうだ。
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