日本の店長
<日本の店長>第21回 オーエー・システム・プラザ OAシステムプラザ大須店 亀山幸三店長
2003/06/02 18:45
週刊BCN 2003年06月02日vol.992掲載
専門店としての独自性発揮
大型量販店の出現による競争激化のなか、「パソコン専門店」を前面に押し出し、独自性を武器に競合店舗との差別化を図る。同店は4階建て。アップルの製品は1階で販売している。「アップルユーザーを増やすために、消費者が店舗に入るきっかけとなる1階部分に展示した」という。品揃えは、パソコン「パワーマック」や「iMac」、周辺機器の携帯オーディオプレイヤー「iPod」などに加えて、アクセサリー品やアップルパソコンの中古品などが充実。大須地区では、アップル製品の品揃えが比較的多い。同階にはプリンタ用のインクリボンやコピー紙などの消耗品、市場が拡大しているデジタルカメラなども展示。「比較的粗利率が高い消耗品や人気が高いデジカメなどで相乗効果を高める」としている。OAシステムプラザの売上高は、2002年11月が前年同月比77%、12月が同74%、今年1月が同75%、2月が同80%、3月が同76%、4月が同76%。パソコン販売に関しては前年の59-65%という。
売上高は前年割れで推移しており、厳しい状況が続く。「売上高が上がらなくても利益を確保できる体制を整える」と、ローコストオペレーションを徹底させる。1つの策として、OAシステムプラザ全店舗の取り組みで今年6-7月をめどに、正社員を本部や新店舗にシフトすることを計画中だ。これまで店舗ごとに行っていたPOPづくりなど販売以外の部分を本部で統一。店舗は販売に集中することになる。各店舗の従業員数は、基本的には減らさない代わりにパートやアルバイトなどを補充する。(佐相彰彦)
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