店頭販売奮闘記

記録型DVDの販売動向 メルコがジワジワ接近

2003/06/02 16:51

週刊BCN 2003年06月02日vol.992掲載

 台数ベースで前年比369%、金額ベースで同244%(5月19-25日のBCNランキング週次データ)。依然好調な売れ行きをみせる、記録型DVDの販売動向だ。その成長市場にあって、「BCN AWARD 2003」の記録型DVD部門で最優秀賞を獲得し、今年も一貫してトップを独走してきたアイ・オー・データ機器に、周辺機器分野で最優秀賞9部門を獲得したメルコが、ジワジワと迫ってきた。

金額ではトップに



 図は、最近半年間(2002年11月-03年4月)の記録型DVDのメーカー別台数シェアおよび金額シェア(月次データ)を表した。それによると、この半年間で最大時には台数ベースで13.22ポイント、金額ベースで13.07ポイントもの差があった両社だが、メルコが徐々にシェアを伸ばしてきており、4月には台数ベースで0.55ポイントまで差を縮めてきた。さらに、金額ベースではついにアイ・オー・データ機器を抜き、0.48ポイントの僅差だがトップに踊り出た。

 メルコでは、「今年に入ってから本格的にDVD市場に力を入れ始めた」という。その言葉通り、現在のラインナップ8製品のうち、今年に入って実に5つもの新製品を一気に投入した。「ラインナップを幅広く揃えていることが勝因。実際、どの製品もまんべんなく売れている。売れ筋の規格はあるが、消費者のニーズは多種多様」(同社)という。

 確かに、メルコではすべての規格を網羅し、複合規格モデル、単体規格モデルとラインナップは幅広い。価格面でもハイエンドからエントリーモデルまで充実している。規格争いが混沌とするなか、幅広い製品群をもっていることが、大きな武器になっている。
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