店頭市場ピックアップ
液晶モニタの販売動向 依然として好調をキープ
2003/04/21 16:51
週刊BCN 2003年04月21日vol.987掲載
自作ユーザー増も要因に
図は、最近6か月間の前年同月比推移を表した。台数・金額ともに市場が拡大、今年に入ってからは、1月が台数で135%、金額で119%、2月が台数で173%、金額で141%、3月が台数で182%、金額で137%と、昨年と比べて成長度合が高まっている。CRTモニタからの買い替え需要が多く、価格の手頃感がそれを後押しする。あるショップでは、「モニタかデスクトップパソコンのどちらかを購入するという2つの選択肢をもって来店する顧客が多い。この場合、手頃な価格の液晶ディスプレイを購入する傾向が高い。なかには、『液晶モニタがこんなに安く買えるとは思ってなかった』という顧客もいる」と話す。
BCNランキングで平均実売単価をみると、昨年10月が6万100円、11月が5万8100円、12月が5万5400円、今年1月が5万1500円、2月が5万1100円、3月が4万8500円と、6か月間で1万1600円値下りした。ショップでは、「15インチは3万円前後が売れており、17インチでは5万円前後が売れている」という。また、「組立パソコン用パーツやホワイトボックスの購入者が、中級者層にまで裾野を広げつつある」というショップが多く、「液晶モニタを同時に購入するケースが高い」という。自作パソコンやショップブランドのオリジナルパソコン需要が増えているのも、液晶ディスプレイ市場が伸びている要因の1つといえそうだ。
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