デジタルカメラ市場のシェア争いが、一層激化してきた。直近では、首位と5位のシェアがわずか5.7ポイントの差に縮まった。デジカメ市場は、上位5社以外のメーカーも虎視眈々とシェア拡大を狙う。

首位と5位の差が5.7ポイントに

　デジタルカメラ市場のシェア争いが、一層激化してきた。直近では、首位と5位のシェアがわずか5.7ポイントの差に縮まった。デジカメ市場は、上位5社以外のメーカーも虎視眈々とシェア拡大を狙う。図は、BCNランキングで、最近6週間のメーカー別販売台数シェアを表した。図をみてもわかるように、デジカメ市場は、依然として激しいシェア争いを繰り広げている。

　3月10－16日は、ソニーが16.5％でトップ。次いで、オリンパス光学工業が16.3％、カシオ計算機が15.4％、富士写真フイルムが15.1％、キヤノンが10.8％と続く。同週は、首位と5位のシェアの差が、わずか5.7ポイント。2月3－9日が10.6ポイントの差だっただけに、シェア争いが一層エスカレートしていることになる。最近6週間をみると、ソニーが今年2月17－23日まで首位を維持していたものの、オリンパスが2月24－3月2日に21.8％を獲得し、首位が入れ替わった。オリンパスは、3月3－9日に21.2％で首位を維持。3月10－16日には、ソニーが再び首位を奪回する格好となった。

　3月10－16日の機種別販売台数シェアは、オリンパスが2月21日に発売した「CAMEDIA（キャメディア）」シリーズの「μ－10 DIGITAL」が6.9％で首位となった。同製品は、発売週の2月17－23日が5.1％で2位だったものの、2月24－3月2日以降は首位を維持している。また、カシオが3月14日に発売した「EXILIM（エクシリム）」シリーズの「EX－Z3」は、発売週の3月10－16日が5.2％で、2位につけている。両製品とも、薄型・小型化がコンセプト。このコンセプトがシェアを拡大するカギといえそうだ。