店頭流通

コニアテック 液晶ディスプレイで独自ブランド製品投入 大塚商会がTFTモニタ販売

2003/03/17 16:51

週刊BCN 2003年03月17日vol.982掲載

 韓国の液晶ディスプレイメーカー、コニアテックの日本法人であるコニアテック(チョー・チョンフィ社長)は、日本独自ブランド「LUCID(ルシード)」を新設し、コンシューマ向け市場に本格参入する。第1弾として、17インチのTFT(薄膜トランジスタ)モニタ「LUX1701」を3月下旬から販売開始する。同社はこのほど大塚商会と独占販売代理店契約を締結し、販売網を強化している。

 韓国コニアテックは2001年4月に日本法人を設立し、日本で市場展開してきた。OEM(相手先ブランドによる生産)による法人向け液晶ディスプレイの販売が主流で、売り上げの約95%を占めていた。

 法人向けでは、システムインテグレータなどに直販してきたのみで、コンシューマ市場への販売はほとんど手がけてこなかった。

 新ブランドの設立について、山川正博本部長は、「デルコンピュータなど、液晶モニタを別売りにしたパソコン販売が目立ってきており、コンシューマに当社の製品を提供する時期がきたと判断した。これまではOEMでの提供が主流で、当社の製品は影に隠れていた印象が強かった。ブランドをもつことで、日本の消費者に広く当社製品をアピールしていく」と強調する。

 ブランド名は「LUCID」。投入する製品は、17インチのTFT液晶モニタ「LUX1701」。スペックやデザインなど、日本のユーザーニーズに合うように開発したという。価格はオープンだが、店頭価格は5万円前後になる見通し。月間3000台の出荷を見込み、「品質、価格とも、競合製品に決して引けはとらない形でユーザーに提供する」(山川本部長)としている。

 日本市場での販売強化に向け、このほど大塚商会と独占販売代理店契約を締結。「大塚商会と提携することで、営業面をさらに強化することができる」(同)と期待している。

 また、同ブランドの導入を機に、サポート体制の強化などを目的に今年末までに従業員を約2倍に増やす。
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