店頭流通
日本IBM 個人向けソフトの店頭販売強化
2003/03/03 18:45
週刊BCN 2003年03月03日vol.980掲載
好調なホームページ・ビルダーが後押し
堀田一芙・常務取締役ソフトウェア事業部長は、「今のホームページ・ビルダーの販売量があれば、販売店のソフト売り場で一定の面積を占有できる。この“売り場”を足がかりとして、店頭経由で売れそうなソフトの拡充を図る」と話す。具体的には、4月以降に登場するロータスノーツの派生製品で、電子メール機能を中心に据えたソフトを店頭経由で販売する。法人向け販路だけではカバーしきれない中小企業向けの売り方として、個人向けのパソコン販売店を活用する。一方、ホームページ・ビルダー以外のソフトウェア製品は、ソフト売り場を開拓できるほど規模が大きくない。翻訳ソフト、画像編集ソフト、音声認識ソフト、オフィス統合ソフトなどは、店頭での販売を継続しつつ、ハードウェアの組み込みなど店頭とは違う販路を模索する。
オフィス統合ソフトのロータススーパーオフィスは、ソーテックのパソコンの一部に標準で組み込んだ。音声認識や翻訳についても、ハードウェアへの組み込みを進める。すでにオリンパス光学工業のICレコーダーや米国ホンダ製の乗用車などに組み込み実績がある。IBM全体ではコンシューマ市場から距離を置く傾向にあるものの、ホームページ・ビルダーなど強い製品の販売チャネルは、引き続き最大限に活用する。
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