店頭流通

ロジクール 約2倍の販促費で売り上げ3倍目指す

2003/02/24 18:45

週刊BCN 2003年02月24日vol.979掲載

 ロジクール(青柳マテウ社長)は、今後3年間で、日本法人の売り上げを3倍に伸ばす。今年度(2003年3月期)の国内での売上高は約30億円強で、前年度比ほぼ横這い。これを3年間かけて100億円規模に拡大する計画だ。

 すでにこの2月から集中的な販促キャンペーンを行っており、この下半期は前年同期比で約2倍の販促費を投入する。

 主力のコードレス(無線式)マウスやキーボード、PCカメラに加えて、高価格帯のスピーカを新たに国内に投入する意欲を示す。約5万円の価格で5.1チャンネル、出力500ワットクラスの高級スピーカが欧米市場では人気だという。

 同社の02年4-12月の業績(ワールドワイド)は、売上高で約950億円(前年同期比16%増)、純利益は約86億円(同35%増)と、大幅な成長となった。とくに欧州やアジア地区での販売が好調に推移したという。

 青柳社長は、「積極的な販促活動を通じて、主力製品の基礎的な販売本数を増やす。次に欧米に偏っている米本社の注意を日本に向けさせることで、国内市場に適した製品が出やすい環境をつくる」と話す。

 米本社でマーケティングを担当するマルセル・ストーク上級副社長は、「家庭のパソコンで当社のコードレスマウスやキーボードを使っている比率はドイツの約10%に対し、日本はまだ0.5%に過ぎない」と、コードレス製品の普及率の底上げを重視する。
  • 1