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デスクトップパソコンの販売動向 テレビ機能搭載型の比率高まる

2003/02/24 16:51

週刊BCN 2003年02月24日vol.979掲載

 デスクトップパソコンにおいて、テレビ機能を搭載したモデルの販売台数比率が高まっている。BCNランキングによると、3か月連続で台数比率が45%以上を占めた。テレビ機能搭載型は特に目新しい機能ではないものの、前年割れが続くパソコン市場の現状を打破するモデルとして注目を集め、販売比率が一層高まるとみられる。

3か月連続で45%以上をキープ

 図は、BCNランキングで最近5か月間のデスクトップ販売台数に占めるテレビ機能搭載型の比率を表した。2002年は9月が27.3%、10月が38.3%、11月が45.5%と徐々に上昇し、年末商戦本番の12月には47.3%を記録した。今年に入ってからも1月が46.0%となり、3か月連続で45%以上を維持し続ける結果となった。

 テレビ機能搭載型が売れ筋となっている要因は、高付加価値を求めるニーズが強いことにある。最近では、ショップブランドのオリジナルパソコンの登場により、デスクトップ市場は価格の二極化が進みつつある。そうしたなか、メーカー製デスクトップの販売を高めるためには、低価格のオリジナルパソコンにはない高付加価値機能を搭載することが重要となっている。

 電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した02年暦年(1-12月)における国内パソコンの出荷台数は、前年比11%減の1002万7000台と、過去最大の落ち込みとなり、初めて2年連続の前年割れを記録した。今年度(03年3月期)通期については、前年度比約6%減の1000万台強の見通し。そんな状況下、今後はオリジナルパソコンとの差別化に向け、メーカー製デスクトップにはテレビ機能を搭載する傾向が高まると見られる。
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