日本の店長

<日本の店長>第7回 サウスウィンド 小池 明 店長

2003/02/17 18:45

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

 ハイパーコンセプション(関根俊一社長)が運営するパソコン専門店「サウスウィンド」(東京都千代田区)は、法人顧客を獲得することに注力している。「サウスウィンド」は、秋葉原電気街に店舗を構える。小池明店長は、「秋葉原電気街の立地条件から個人需要をターゲットにするのが大半のケースだが、競合店舗との差別化を図るために、法人をターゲットとしてビジネスを拡大していく」と強調する。

店舗は信頼性向上の場

 同社は、法人向けにパソコンやサーバー、事務機器やネットワーク機器などを販売。実店舗の延長でネットショップ「ハイパーファクトリーオンライン」(http://www.hyperpc.co.jp/)も運営している。実店舗は、これまでブランドごとの専門店として4店舗を展開していたが、このほど同店舗に統合した。「実店舗は、ネットビジネスの信頼性を高めるために、秋葉原電気街という立地条件を生かしたショールーム的な位置づけとして1店舗に集約した。サイトの購入者に総合的なソリューションを提案する場として当店舗がある」としている。

 商品は、ビジネス向けのパソコンをはじめ、サーバーやプリンタなどを揃え、商品数を極力絞った。「商品数を豊富にするよりも、サウスウィンドに来店しなければ購入することができない品揃え」を徹底する。「たとえば、プリンタでは、ほかの店舗で比較的展示していないエプソンの大判プリンタを展示した。これが功を奏し、大判プリンタが当店舗の売れ筋商品になった」という。また、オフィスで使い慣れた商品を揃えることでビジネスマンを中心とした個人の購入も増えてきた。

 従業員は、アルバイトを含め10人強となる。どの従業員も1年以上勤務しており、知識や技術スキルの向上に注力。価格を重視した単品売りの販売ではなく、商品を組み合わせてソリューションとして提案している。今年度(2003年3月期)は、昨年度に比べ売上高が微増の見通し。今後は、ネットショップとの連携を一層高めていき、ネットでイメージしづらいことを実店舗で的確に説明する体制を強化する。「ネットのアクセス数は、1か月平均で4万件以上。そのアクセスの絶対数を上げることで実売につなげていく」と意気込む。(佐相彰彦)
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