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映像関連機器の販売動向 メルコの「Play@TV」 ランキングに初見参

2003/02/17 18:45

週刊BCN 2003年02月17日vol.978掲載

 メルコが1月下旬から出荷を始めたネットワークメディアプレーヤー「プレイ・アット・テレビ(Play@TV)」が、BCNランキングの数字に顔を出してきた。2月3-9日の週次集計によれば、映像関連機器分野の台数シェアで0.49%、金額シェアで0.72%だった。

 メルコが1月下旬から出荷を始めたネットワークメディアプレーヤー「プレイ・アット・テレビ(Play@TV)」が、BCNランキングの数字に顔を出してきた。2月3-9日の週次集計によれば、映像関連機器分野の台数シェアで0.49%、金額シェアで0.72%だった。平均価格は、2万7800円。

 数字的には、まだ微々たるものだが、メルコの牧誠社長は、「次世代のホームエンタテインメントを具現化する製品」だとして注目する。Play@TVの発案者であり、メルコと共同開発したソーテックでも、「ユビキタス戦略に向けた製品の第1弾」(大邊創一社長)として販売動向を注視する。

 Play@TVは、パソコン内部に保存してある静止画や動画を、無線LANなどのネットワーク経由で、テレビ画面に転送する装置。従来のテレビ映像をパソコンに取り込む「キャプチャ」とは異なる。しかし、BCNランキングの映像関連機器分野で、上位を占めるのはビデオカードやキャプチャ関連に強いエーオープンやアイ・オー・データ機器だ。未開拓の市場に向けたPlay@TV系の製品シェアは、まだ低い。

 だが、メルコの斉木邦明専務は、「昨年9月、大邊社長みずから名古屋のメルコ本社に来られ、Play@TVの試作品を披露してくれた。メルコのユビキタス戦略を支える商材だと直感した」と手応えを感じる。当初は、年末商戦に投入する計画だったが、試作品段階では操作が煩雑すぎたため、発売を1月末に延期。メルコの技術者を動員し、使いやすさを徹底した。Play@TVが売れ始めれば、ホームネットワーク、ホームエンタテインメントの市場が拓けてきた目印となる。
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