日本の店長

<日本の店長>第5回 マウスコンピューターダイレクトショップ 内田典之統括店長

2003/02/03 18:45

週刊BCN 2003年02月03日vol.976掲載

 マウスコンピューター秋葉原ダイレクトショップ(東京都千代田区)の売り上げが堅調に伸びている。マウスコンピューターダイレクトショップの統括店長を務めるコンシューマーチャネル事業部の内田典之マネージャーは、「売上高は1か月平均で5000万円前後で推移する」と自信をみせる。

ブランドを高めるショールーム

 同店舗は、BTO(注文生産)パソコン「マウスコンピューター」を製造・販売するエムシージェイのダイレクトショップで、「ブランド認知度を高めるためのショールーム」と位置づける。実店舗により、「秋葉原の状況を把握し、顧客の生の声が聞けるアンテナショップとして重要な役割を果たしている」と強調する。

 同社では、直販に加え、各家電量販店にオリジナルパソコンの提供するビジネスも手がけており、「実店舗を構えることで、フェイス・ツー・フェイスで吸い上げた顧客のニーズを生かし、家電量販店向けのビジネスを強化する」ことにもつながる。

 そのため、「接客では、短くて10分、多くて30分程度の時間をかけ、パソコンを購入して何がしたいのか、じっくりと話を聞く」ことを徹底する。

 1日の来店者数は、平日が平均で200人前後で、パソコン上級者やビジネスマンが大半。週末になると400人前後となり、「既存の顧客層に加え、女性が来店するケースも増えている。最近では、女性の購入比率が全体の20%前後を占めるまでになった」という。

 売れ筋の機種は、このほど発売したキューブ型パソコン「Easy-Cube(イージーキューブ)」で、「デザインを重視した機種が女性に人気が高い」としている。

 今後は、ハードディスクドライブやメモリ、スピーカーなどのパソコン周辺機器のラインアップを強化する。周辺機器のメリットを説明し、購入者1人あたりの販売額を増やしていく」ことに注力する。

 同社は、秋葉原地区以外にも、大阪・日本橋地区に「大阪ダイレクトショップ」と、埼玉・春日部地区に「春日部ダイレクトショップ」を構える。1か月平均の売上高は、大阪が3000万円規模、春日部が2000万円規模で推移する。

 「来年度(04年3月期)の月商は、3店舗とも今年度の20%増を目指す」と意気込む。(佐相彰彦)
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