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トレーニングソフトの販売動向 本数・金額とも拡大傾向に

2003/01/27 16:51

週刊BCN 2003年01月27日vol.975掲載

 トレーニングソフト市場が拡大傾向にある。昨年10月までは市場低迷が続いたものの、11月と12月に本数・金額ともに前年を上回り、今年に入ってからも順調に成長している。BCNランキングによると、トレーニングソフトの販売実績は、2002年7月が本数ベースで前年同月比78%、金額ベースで同84%、8月が本数で同80%、金額で同83%だった。。9月と10月も低迷が続き、9月が本数で同77%、金額で同68%、10月が本数で同84%、金額で同76%という結果だった。

年明け後も順調に成長

 だが、11月に入ってからは、本数で前年同月比112%、金額で同106%と徐々に前年を上回り、年末商戦本番の12月が本数で同132%、金額で同136%を記録。今年に入ってからも、週間ランキングをみると、02年12月30日-03年1月5日の週が本数で同112%、金額で同113%、1月6-12日の週は本数・金額ともに同132%、1月13-19日の週は本数で同115%、金額で同118%と成長路線が続く。

 トレーニングソフトの特徴は、人気アニメーションキャラクターの採用や、初心者がソフトを利用することにより確実にタイピング能力が向上する実用性、初心者だけでなく上級者でも楽しめる高いゲーム性などが挙げられる。パソコンが普及しているなか、高いゲーム性をもったソフトが人気を集める傾向が高い。今後の動向については、これまで「市場がある程度成熟しており、拡大は難しいのではないか」との厳しい見方が少なくなかった。しかし、タイピングを習得したパソコン所有者が高いゲーム性を評価するソフトを各メーカーが次々と発売したことが、市場拡大の大きな要因といえる。 

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