日本の店長
<日本の店長>第2回 有楽町ソフマップ 中阿地信介店長
2003/01/13 18:45
週刊BCN 2003年01月13日vol.973掲載
中古とサポートで収益高める
中阿地信介店長は、「中古やサポートに対する需要は拡大している。しかも収益性が高いビジネスでもある」と強調する。周辺にはビックカメラ・ビックピーカン有楽町店が店舗を構えており、「顧客のニーズに応える商品・サービスを提供し、ソフマップならではの独自性を前面に押し出すことで差別化を図る」と意気込む。中古パソコンは、ソフマップが中期経営計画のなかでリユース事業を拡大していくことを打ち出しており、2005年度に売上高1650億円、経常利益50億円の達成を目指す。これは、ソフマップが得意とする中古パソコン市場で絶対的なマーケットシェアの確立が狙いだ。新品パソコンを主力としたビジネスを拡大していくより、買い替え需要を獲得していくことで収益を高めていくことが重要だと判断したためである。
ソフトウェアは、「ハードウェアを拡販していくためのコンテンツとして重要なアイテム」と位置づける。なかでも、DVDソフトの売上高は、ソフマップ全体でトップレベルを誇る。
サポートでは、下取・買取や修理、法人専門のカウンターをそれぞれ設置。「購入者が簡単に理解でき、安心して何でも相談できるような窓口にするよう徹底した。顧客にしっかりと説明できるカウンターを設けることで、ローコストオペレーションにもつながる」としている。
商圏範囲は、東京・丸の内から日比谷・銀座地区、都内東南部、千葉方面で、ビジネスマンを中心に顧客を獲得している。年齢層は20-30歳代半ばまでが大半で、来店者全体の2.5-3割が女性。「初心者層やビジネスマンなどのニーズに合った品揃えが必要だ」としており、中古品に加え、パソコン周辺機器やアクセサリー品などが充実しているのも特徴となる。
また、従業員の教育では、「今年中に従業員全員がサポートカウンターを担当できる体制を整えていく」意向だ。(佐相彰彦)
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