店頭流通

東芝 年末商戦向けに10モデル発売 パソコン販売でシェア15%が目標

2002/11/11 18:45

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 東芝(岡村正社長)は、DVDマルチドライブやBluetooth(ブルートゥース)搭載のノートパソコンなど10モデルを10月26日から順次発売、年末商戦に向けパソコンの拡販に本腰を入れる。PC事業部・山下文男事業部長は、「初級者から上級者までを対象にバランスのとれた製品ラインアップで、最低でもシェア15%を獲得する」と意気込む。

 今年の年末商戦に向けて、東芝では、ノートパソコン「ダイナブック」シリーズ、オリジナルDVDの作成・編集が簡単に行えるDVDマルチドライブと機能を拡張できるマルチスタイルベイを搭載した「ダイナブックG6/U18PDEW」をはじめ、「G6Cシリーズ」や「T6シリーズ」「E6シリーズ」など10モデルを揃えた。山下事業部長は、「上級者向けのハイパフォーマンスモデルから、初級者を対象としたスタンダードモデルまでバランスよく揃えることで年末商戦で拡販する体制が整った」と自信をみせる。

 なかでも、「T6/518CDE」は、「記録型DVDドライブ搭載で、店頭価格24万円前後と値頃感をもたせ、パソコンにおける映像の用途を推し進める」と強調する。販売促進に関しては、全国規模の広告を展開する。「10億円の広告費をかける」としており、シェアが高い首都圏に加え、比較的シェアが低い名古屋地区などで、「ダイナブック」の知名度を上げる。

 また、「ダイナブック」と同社のホームサーバー「トランスキューブ」のデモコーナーを設置するショップを増やし、パソコンとホームサーバーの用途を提案。将来的には、ネット家電を絡めた販売も視野に入れる。年末商戦の市況については、「厳しい状況であるのは否めない」と分析しており、「パソコンの用途をしっかりと訴求していくことがカギ」と指摘する。シェアは、「ノートパソコン市場で、最低でも15%を獲得する」としており、前年同期比30-40%増の販売を見込む。3年後には、トップシェアを狙う構えだ。
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