検証ECビジネス ネットショップのその後

<検証ECビジネス ネットショップのその後>第19回 ドリームファクトリージャパン

2002/11/11 16:51

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

企業を対象に売り上げ拡大

サーバーの販売比率高める

 ドリームファクトリージャパンは、サイトで企業顧客の開拓に注力する。同社は、実店舗として、組み立てパソコンショップ「PC夢工房」を運営。同店舗では消費者顧客をターゲットとしている。営業部・前田等部長は、「実店舗とサイトの顧客を切り分けることで、ビジネス全体の拡大を図っている」と話す。また、異なった顧客層をターゲットとすることに加え、独立採算制を採用している。

 「パソコン市場は依然として厳しく、ここ1-2年が正念場だといえる。実店舗がある強みを生かし、特定の顧客層だけをターゲットとすることよりも、顧客層を増やすことが重要だ。独立採算制は、各ビジネスの拡大を図るために採用した」という。実店舗が組み立てパソコンなどオリジナル製品を提供していることもあり、サイトでもオリジナルパソコンを中心にサーバーやネットワーク機器など、すべて自社ブランド製品を販売する。商品数は、約100アイテムを揃える。

 ノートパソコンは販売していないが、他社製品のハードディスクを交換するサービスなどを提供する。顧客は、システムプロバイダが大半だという。パソコンが売れ筋商品で、売上高全体の9割を占めている。納期は、パソコンが1-5日、サーバーが7-14日をめどとする。部材は、台湾企業から調達し、実店舗と共同で一括仕入れを行う。そのため、調達にかかるコストを極力抑えている。徹底したコスト削減で、商品の低価格化を実現。顧客のリピート率は、「30%を超えている」と自信をみせる。

 インターネットビジネスについては、「スペックと価格、納期が重要となる。実店舗では、店舗に訪れた顧客のニーズにあった製品を提供することが中心だが、インターネットでは、顔の見えない顧客が対象となる。そのため、当社から提示した製品に顧客から引き合いがあるかどうかを常に意識しなければならない」としており、「こうした細かい取り組みが自社ブランド製品の認知度を向上させることにもつながる」と強調する。今後は、サーバーやネットワーク機器を拡販することで、さらにブランド認知度を高めていく。「サーバーに関しては、売上高比率の50%以上を目指す」と意気込んでおり、サーバー製品のラインアップ拡充を図る。今年度の売上高は、前年度比10%増を見込む。
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外部リンク

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