検証ECビジネス ネットショップのその後
<検証ECビジネス ネットショップのその後>第16回 ハイパーコンセプション
2002/10/21 16:51
週刊BCN 2002年10月21日vol.962掲載
サイトで新規顧客を囲い込み ソリューション提案を図る
小池明店長は、「実店舗を運営するのであれば、コンシューマを対象とするのが通常だが、法人を対象とすることで差別化を図っている」と強調する。そのショップの延長として、96年末に「ハイパーファクトリーオンライン」を立ち上げた。営業推進部営業企画課・木村真貴子課長代理は、「サイトで獲得した顧客に対し、パソコンの単体売りだけでない総合的なソリューションを提供していくことが狙い」と話す。サイトでは、ビジネス向けパソコンをはじめ、液晶ディスプレイ、プリンタ、メモリ、中古品など100アイテム以上を揃える。低価格を追求しており、デスクトップで10万円以下、ノートで15万円以下の製品が売れ筋だ。1か月のアクセス数は3万件を超える。顧客は中小企業が大半を占める。法人向けの品揃えが功を奏し、「低価格とオフィスで使い慣れた製品と理由から、ビジネスマンを中心とした個人が購入するケースもある」(小池店長)という。
サイトビジネスのメリットについては、「これまで開拓できなかった地域の顧客を獲得できた」(小池店長)ことを挙げる。「ホームページを立ち上げることで、既存顧客に取扱商品をアピールし、販売につながることもメリット」(木村課長代理)としている。昨年度(01年3月期)の売上高は、実店舗とサイトでの売上高を合わせ9億円弱だった。今年度は、10億円を超える規模にしていく」(同)と意気込む。(佐相彰彦)
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