検証ECビジネス ネットショップのその後
<検証ECビジネス ネットショップのその後>第15回 ピーシートラスト
2002/10/14 16:51
週刊BCN 2002年10月14日vol.961掲載
サイトで個人需要を獲得 日用品の販売も視野に
サイトでは、パソコンをはじめ、プリンタや液晶ディスプレイなど3000アイテムを揃える。「デスクトップ」や「ノートパソコン」、「デジタルカメラ」、「ソフトウェア」など製品を30以上のカテゴリーに分け、購入者が商品を見つけやすいように工夫した。キーワードや価格範囲での商品検索も可能だ。消費者が商品を購入する際は、無料の会員登録を行う。注文は、商品を購入するための「カート」を付け、サイトですべて完結できる仕組みとした。電話やFAXでも注文を受け付ける。1か月のアクセス数は、平均で3万件。サイトでの購入者は、中・上級者がほとんどだが、「初級者層は電話やFAXでの注文が多い。売り上げ比率は、サイトでの販売と電話・FAXでの販売が半々。幅広い客層を獲得していると自負している」と話す。納期は、翌日納品を徹底する。「卸事業を行っていたこともあり、在庫を確実に揃え、迅速に納品することで個人顧客からの信頼が向上した」としている。
インターネットについては、「現段階では、サイトで購入する層が限られているが、さまざまなビジネスにチャレンジできる」と指摘する。今後は、パソコンに限らず、日用品やスポーツ用品、健康食品なども販売する計画だ。吉田課長は、「パソコン市場は、需要が厳しい状況にあることに加え、多くの顧客から『サイトでパソコン以外の商品も買えたほうがいい』という要望がある」という。仕入先を開拓し、「03年をめどにビジネスとして開始したい」意向だ。昨年度は、売上高が38億円だった。今年度は、40億円に増やす構えだ。(佐相彰彦)
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