PC販売店の体力測定
<PC販売店の体力測定>第12回 デンコードー
2002/09/23 18:45
週刊BCN 2002年09月23日vol.958掲載
従来型の家電店スタイルからマーケットサイズに合わせた店づくりが特徴だ。
01年度(02年3月期)は、リニューアルやスクラップ&ビルドを積極的に行った結果、総店舗数は前年度に対し8店増の102店となった。
決算概況をみると、業態転換が進み、単体ベースでの売上高は前年度比1.5%増の1187億円と、ほぼ前年度並みを維持。損益面では、売上総利益に対し販管費が前年度に比べ5.1%増えたため、営業利益は前年度(22億円)を下回る19億円となった。
02年度計画では、売上高が1190億円、経常利益が32億円と、いずれも前年度並みと控えめ。たが、東北・北海道地区における家電・パソコンの年間販売額が02年で7600億円と予想(DRC推定による)されるので、同地区でのデンコードーのマーケット占有率は15.7%の高水準となろう。
こうしたなかで、これまで東北地区での店舗展開が手薄とされてきたヤマダ電機が、7月の秋田本店を皮切りに一気に出店を本格化してきた。02年度内には岩手県を除く東北各地に6店舗を出店の予定だ。迎え撃つデンコードーにとっては今後、サバイバル戦は免れない。高い収益力を保っている体力がどこまでもつのか。消耗戦に突入した場合、単独での展開は難しくなろう。
これを打開するには、同業との提携、コラボレーションが必要だ。ただし、仕入れ関係にとどまるだけでなく、経営体質の似た、互いに協調路線を歩める量販店とのジョイントが第1条件で、そうでなければデンコードーにとってプラスにはならない。
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