PC販売店の体力測定
<PC販売店の体力測定>第11回 ソフマップ
2002/09/16 18:45
週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載
一連の店舗展開では、特に厳しい状況にある日本橋地区の店舗4店をスクラップする一方、ギガストア形態の「なんば店」を出店し店舗の統廃合を行い、同地区での販売強化を図った。
決算概況をみると、単体ベースでの売上高は前年度比7.6%減の1310億円。このうち、主力部門である店舗部門の売上高は同8.5%減の1182億円。
家電パソコン流通業界のなかで先行しているEコマース部門の売上高は同11.1%増の105億円と健闘したものの、店舗での売上減をカバーできなかった。
店舗効率をみると、秋葉原、日本橋に店舗をもつ強みで、1店舗当り売上高が30億円台にある。だが、01年度は30億3200万円と、前年度の37億900万円に対し大きく後退している。
損益状況は、売上減にともない売上総利益も前年度比9.4%減となり、同6.4%増の販管費を吸収しきれず、営業損益は3億円弱のマイナスとなった。
ソフマップの収益源は20%以上の粗利益率を確保できる中古部門をもっているところにある。パソコン店が家電店に比べ低粗利で苦労するなか、16%台の粗利益率をキープできる所以である。今後、同部門のさらなる強化が必要になってこよう。
02年度計画は、売上高が前年度実績を若干下回る1300億円と控えめ。また、経常利益も5億円程度だ。
今年7月、営業不振に陥っていたヤマギワソフトからソフト関連事業の営業権を取得。同社のソフト販売を引き継ぎ、ひとつの方向性を見出した。今後、事業展開にあたって、これまでの独自路線から何らかの形でのコラボレーションを組む必要が出てこよう。
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