PC販売店の体力測定
<PC販売店の体力測定>第10回 ケーズデンキ
2002/09/09 18:45
週刊BCN 2002年09月09日vol.956掲載
決算概況では、単体ベースでの売上高は1637億円、前年度比1.8%増とほぼ横ばい。直営店の売上高が同1.9%増の954億円、FC店への売上高が同2.2%減の683億円。店舗効率をみると、1店舗当り売上高は13億円となる。一方、損益状況は、営業利益が前年度に対し1.6%減少したものの、27億円の黒字を確保した。売上高対比でみると1.70%と高い。ケーズデンキの損益構造は、この連載で取り上げているPC販売店の中で群を抜いている。売上高総利益率が10.45%と低粗利率ながらも、販管費率が8.75%と低いのが特徴。売上高対比で1.21%の仕入割引が加わるため、経常利益率は3.02%と3%台に跳ね上がる。
家電量販店のなかでも理想的な損益構造だ。この大きな要因は、人件費負担が軽いということだろう。01年度で売上高対比3.20%と低い。従業員の給与水準が年間平均412万円と老舗の家電量販店に比べて低く、平均年齢、平均勤続年数それぞれをみても30.9歳、6.4年となっているのが強みだ。02年度は売上高が前年度比14.2%増の1870億円、経常利益は前年度並みの50億円を計画している。8月には大阪府松原市を本拠とする地域量販店のヒダカ電器商会(前年度売上高27億円)、愛知県豊田市を地盤とする東海ケーズ(同32億円)の2社とFCに基づく業務提携を行ない、FC加盟店は13社となった。
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