PC販売店の体力測定
<PC販売店の体力測定>第5回 ベスト電器
2002/07/29 18:45
週刊BCN 2002年07月29日vol.951掲載
旺盛な出店拡大に伴う初期投資などの経費増大により、営業損益は16億円の赤字となり、前年度(3億円の赤字)からさらに赤字幅が拡がった。具体的にみると、売上総利益は550億円、同7.4%増だが、販管費が567億円と同10.0%増加し、売上総利益を上回ったことで営業赤字となった。97年以降、営業損益でプラスに転じるのに四苦八苦しており、要因の1つに粗利益が確保できていないことが挙げられる。売上総利益率をみると、01年度では16.03%で14平均に対し0.19ポイント低くなっている。今後、粗利益の高い商材の確保がキーポイントになろう。
エディオングループ、上新電機など5社連合による業務提携を推進しており、このなかで共通ブランドの戦略商品の開発、スケールメリットを追求。また、三洋ロジスティクスとの提携による物流コストの削減、店舗のローコストオペレーション、インターネット通販事業の収益基盤の確立を目指す。さらには、ブロードバンド市場への参入を狙って、ソフトバンクグループと合弁会社を計画、戦略的事業の構築を目指す。これらの展開が停滞気味の業績を打破できるか、成否を握る。
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