店頭市場ピックアップ
スキャナ、デジカメ、プリンタの販売動向
2002/07/29 16:51
週刊BCN 2002年07月29日vol.951掲載
デジカメ、依然堅調スキャナ、プリンタは低迷続く
一方、スキャナやプリンタは、夏商戦の6月も落ち込んだままで回復力は見られない。カメラなどで写した画像をパソコンに取り込む際、安くて画質のよいスキャナが根強い人気があった。デジカメの売れ筋が3万円前後だとすれば、スキャナは1万2000-2万円と安い。だが、ここ半年で見ると、スキャナはパソコン本体と同様の落ち込みを示しているのに対し、デジカメは低迷するパソコン本体に呑み込まれることなく、堅調に推移している。6月月間のパソコン本体の販売は、台数で前年同月の62.5%、金額で同67.5%と、厳しい夏商戦の結果となった。また、インクジェットプリンタは、スキャナほどではないが、台数ベースで同81%、金額で同80%と、前年割れとなった。
プリンタは暑中見舞いハガキ作成など、年末の年賀状に次ぐ需要期であるにも関わらず、盛り上がりに欠けたと言えるだろう。買い替え・買い足し利用者が増え、(1)パソコン本体、(2)プリンタ、(3)スキャナまたはデジカメによる「三種の神器セット販売」の構図が崩れ去ったにもかかわらず、デジカメだけは前年水準を堅持。デジカメがパソコン周辺機器の延長線上ではなく、カメラという独立製品の色彩が強いことに加え、デジカメそのものの市場が、液晶ディスプレイや記録型DVDと同様、市場が拡大期に入っていることをうかがわせる。
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