店頭流通
ヨドバシカメラ PDA拡販でコーナー拡張も 前年比50%アップに照準
2002/05/27 16:51
週刊BCN 2002年05月27日vol.942掲載
PDAはポテンシャルを秘めた今後の有力商材と目されているが、いまだ爆発的な伸びはなく、停滞感を指摘するショップも少なくない。そんななか、ヨドバシの好調ぶりは目を引く。
新宿西口店は、5名の専任要員を抱えるなど、PDA販売についてヨドバシ最大の陣容を誇る店舗。東京都庁が近いなど立地の良さも手伝い、PDAの売れ行きは絶好調だ。
ここ数か月の動向については、「昨年までは入門者がメインだったが、最近は買い替え需要が活発。客単価は大幅にアップしている。ユーザーの大半が求めるのはメール+ワード+エクセルの3機能で、パソコンの延長線としてPDAを捉える傾向が一段と強まった」と指摘する。
3月、4月の売れ筋は、圧倒的にソニーのクリエ新モデルが占めた。客層はビジネスマンを中心とした男性客で、買い替え需要がメイン。
「まだまだPDAは口コミで売れているような段階で、OLをはじめとした女性層の開拓も大きく遅れている。PDA市場の裾野を広げるためにも、メーカーによる積極的なブームづくりに期待したい」としている。
BCNランキングによると、PDAの需要増減率はここ数か月、変動が激しい。前年同月比で台数、金額ともプラス成長を遂げたのは3月だけで、4月はいずれも2ケタ台のマイナス成長に転じている。
需要が後退したなかで、気を吐いたのはソニー。回転カメラ搭載のクリエ「PEG-NR70V」への需要が一極集中したためだ。このためソニーの台数シェアは3月の31.7%から50.6%に一気に跳ね上がっている。
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