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アップルコンピュータ サポート体制強化へ 任田氏、AppleCare本部長に

2002/02/04 16:51

週刊BCN 2002年02月04日vol.927掲載

 アップルコンピュータは、今年の重点課題として、サポート体制の強化を掲げる。

 昨年は、修理費用を2つの価格体系に統合し簡略化を図ったほか、対面式の持ち込み修理への対応を開始するなど、抜本的見直しを行ったものの、顧客満足度調査などでは下位グループに甘んじている。

 今年は、顧客満足度の向上を命題とし、さらなるサポート体制の強化をすすめる。

 同社では、顧客満足度では高い評価を得ていた日本ゲートウェイでカスタマーサポートのディレクターを勤めていた任田良平氏を、1月下旬にAppleCare本部長として迎え入れ、日本独自のサポート体制の構築などを図る考え。任田氏は、日本SGIやアットホームジャパンでもサポート部門の要職を歴任している。

 原田永幸社長は、「今年は製品だけでなく、サポートでも驚くようなサービスを提供する」方針だ。

 1月下旬の国内出荷が予定されていた新iMacは、2月中旬へと出荷が延期されたが、製品発表以降、代金を全額支払った予約者だけの集計ながら、デスクトップパソコン部門で上位のまま推移している。BCNランキングによると、発表直後の1月7-13日の集計ではトップシェア、14-20日では第2位、21-27日では第3位と順位を落としているが、「これだけデザインが変わると、まずは現物を見てからという心理が働くもの。しかし、まだ展示品が限定されていることや広告などの販促活動を本格化していない段階での上位入りには手応えを感じている」(原田社長)としている。
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